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歯科最前線情報ブログ

窒息の危険

こんにちは!

年末年始、おもちを食べる習慣が日本にはあります。
しかし残念なことに毎年といっていいほどおもちをのどに詰まらせてしまう事故がニュースで流れます。

では、どうしておもちをのどに詰まらせてしまうのか?


食べ物を食べる時、まず噛むことで食べ物を細かく砕きます。
その後、食べ物を飲み込みやすい形にして、飲み込む。
簡単に説明するとこのような流れです。
おもちを詰まらせてしまう事故が特に多いのはお年寄りの方です。その主な原因は「嚥下反射」と呼ばれるものがうまく出来ないからです。

 
嚥下反射とは、食べ物を飲み込むとき器官の方に食べ物がいかないようにする動きです。食事中にむせてしまう時は、食べ物や飲み物が器官に入ってしまうことです。そうならないように、喉頭蓋軟骨を動かして器官に蓋をする反射のことを嚥下反射というのです。

 

この嚥下反射がお年寄りの方はタイミングが合わなくなることがたまにあるため、喉におもちが詰まってしまうのです。

ですが、それだとおもち以外も詰まらせるのでは?と疑問を思う方もいると思います。
なぜおもちがのどに詰まるのか、それはおもちの粘着性と唾液の関係なのです。

おもちは粘着性が高いので食べている時も口の中でくっついてしまいます。
ですが、噛むことで唾液と混ざり粘着性は弱くなります。

唾液の量は噛む回数が多いほど多く分泌されますが、あまり噛まなかったり、入れ歯などが原因で噛むことができない場合は唾液の量も少なくなります。
またお年寄りの方は唾液の量も少ないですし、噛む力も弱くなってきている方も多いため、飲み込む際に詰まってしまうことが多くなるのです。

おもちを食べる際にはこれらのことを理解し、よく噛んで食べるよう心がけましょう。

 

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大口 弘先生

大口式インプラント法開発者で大口弘歯科クリニックの院長大口弘です。 インプラント施術者として、30年あまりの経験から、大口式インプラント法を開発。手術での事故を起こしてしまった先生からの相談をされることも多くなっています。 現在、大口式インプラント法の普及に努め、インプラントでの事故の防止を支援しています。

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