こんにちは!
インプラントにはさまざまな大きさ、種類があります。それらの種類を患者さんの骨の状態や症例に応じて使い分けていきます。そこで今回はインプラントの長さについてお話します。
地面に杭を打つとき、あるいは木に釘を打つとき、その杭や釘を支えに何かを立てるのであれば深い位置まで刺したほうが良いのはわかりますか?刺さりが浅い場合、負荷をかけると杭は抜けてしまいます。なので、できるだけ長い杭を地面に打ち付ける必要があります。
これはインプラントにも同じことが言えます。
長いインプラントを骨に埋め込み、その上に歯のかぶせ物を装着します。歯の部分は噛んだり話したり、食べ物があたったりと負荷がとてもかかる部分です。その負荷がかかっている状態でもインプラントが抜けてしまわないように適切な長さのインプラントを入れる必要があります。
理想的なインプラントの長さは10~12mmといわれています。これは前歯、奥歯など埋入する部位によって異なります。もちろん、12mm以上の長いインプラントを入れるとより固定が強くなるのは確かですが、あごの骨の中には血管や神経があるため、あまり長すぎるとこれらを傷つけてしまい、麻痺などの後遺症を残してしまう恐れがあります。
これらの神経、血管の位置を把握したうえで適切な長さのインプラント体を埋入することで噛んでも話しても影響のない歯を作ることができるのです。
今回はインプラントの長さについてお話しました。次回は太さについてお話したいと思います。
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