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歯科最前線情報ブログ

ブリッジが出来ない理由とは

歯を失った時の治療法にはブリッジ、入れ歯、インプラントがあります。

失った歯が少数であればブリッジにすることができるのですがブリッジに出来ない事もあります。今回はその理由についてお話させていただきます。

 

 

ブリッジとは“橋渡し”の治療法

今更ですがブリッジは英語です。日本語では「橋」と訳され、歯科では歯を失った時の治療法のひとつとして使われます。

橋には「橋げた」があり、橋げたの上に道がのっかり、”橋”となります。

この橋げた部分が自分の歯にあたり、橋げたと橋げたの空間が歯の抜けた部分にあたります。

歯を失った時の治療をブリッジと言うのは、歯が抜けた部分に新しい歯(橋で言えば道)を作るために、抜けた歯の両隣の歯を削って橋げた(支台)とするからです。

歯科用語では歯が抜けた部分をポンティックとかダーミー(ダミー)、橋げたとなった歯を支台歯と言います。

 

 

ブリッジが出来ない場合

それではブリッジが出来る時、出来ない時をご説明いたします。

ブリッジが出来る時の条件が整わなければブリッジが出来ない時となりますので、出来る時の条件と出来るようにするための対処法を併せてご紹介します。

■ブリッジが出来る時

①橋げたになる自分の歯があり、骨植がしっかりしているとき。

②抜けた歯の数が連続して2本まで

③抜けた歯の両隣に歯があること

の、3パターンになります。

①、②、③と分けましたが、ひとつでも満たさない条件があれば何かしらの対処法をしないとブリッジにすることはできません。

それでは①、②、③の詳しい説明と満たさない場合の対処法についてご説明いたしましょう。

 

①骨植

骨植とは歯が歯槽骨に植わっている状態です。骨植が良いとは歯がしっかりと歯槽骨内に植わっていて動かないことです。

支えとなる歯が歯周病でグラグラしていればブリッジを支えることができません。無理をしてブリッジにしても支台歯は単独であった時以上に力が加わるため耐えきれず、歯が抜けてしまうか歯の根っこ(歯根)が割れてしまいます。歯根が割れればブリッジともども抜歯になります。

橋げたがグラグラしていたら橋がもたないのと同じです。

(対処法)

骨植が悪いのは歯周病が原因です。まずは歯周病の治療を行います。

歯周病も程度によっては改善します。骨植が良くなればブリッジにすることもできます。ただし、歯周病は進行を抑えることはできますが健全な状態に戻すことはかなり難しいので日々のケアと早期発見が大切です。日々のケアと定期検診をお勧めするのはそのためです。

話しがそれましたが、骨植が良くない場合には、その隣の歯にも支台歯(橋げた)として頑張ってもらいます。つまり、1本の歯が抜けた場合に両隣の歯の骨植が良くない場合には、その隣の歯も被せ物にしてブリッジにします。

②抜けた歯の数

抜けた歯の数が多いと長い橋を架けなければなりません。長い橋には橋げたの数も多くなければ支えられません。抜けた歯が連続して3本となると支台歯(橋げた)と支台歯(橋げた)の間が広すぎて、両隣1本ずつの支台歯(橋げた)だけで支えきれなくなります。

(対処法)

ブリッジが出来る条件を連続して2本までと歯が無い時としましたが、2本抜けた場合には両隣の1本ずつではそれほど長くは支えきれません。つまり、いずれ支台歯となった歯も抜けることが予想されます。致し方ないので支台歯となる歯を延長します。すでに被せ物が装着されている歯なら許せる気もしますが、健全な自分の歯の場合には削って支台歯にするのは忍びない気持ちになります。しかし、そうしなければブリッジにすることが出来ません。残った歯への負担を考えると連続して2本の歯が抜けた場合に専門家の立場から、ブリッジはお勧めしたくない治療です。

 

③抜けた歯の両隣に歯があること

たとえば最も後ろの奥歯が抜けたような場合には支台歯(橋げた)になる歯は抜けた歯の前にある2本になります。

この場合、噛み合わせの度にシーソーのような動きが支台歯(橋げた)に加わります。食事の度に栓抜きで栓を抜くような力が加わり続けるため、支台歯(橋げた)になった歯は長もちしません。

このような状態を専門用語でカンチレバーと言います。片持ちで荷重を支える状態です。カンチレバーチェアという椅子がありますので画像を貼り付けておきます。

 

椅子の場合には構造設計を行ってパイプを太くするなどで壊れることはありませんが、自分の歯の根っこを太く補強するなんてことは出来ません。

カンチレバーとは言えとりあえずブリッジには出来るので一見すると、良い提案のように思えます。

机上の理論的に言えば、噛み合わせを低く(もしくは噛み合わせをさせない)して支台歯(橋げた)に加わる力をコントロールすれば問題なさそうに思いますが、噛み合わせを低く作っても食べ物を介在すれば噛み合わせの力は加わります。

また、噛まないように作るのであれば、そもそもブリッジにする必要がありません。

 

ブリッジに出来ない時は入れ歯かインプラント。メリット、デメリットを良く聞いて。

上記のような理由で患者さんはブリッジにしたくてもブリッジにできない明確な理由があります。そのため入れ歯かインプラントという選択になるわけですが、入れ歯には入れ歯のメリットがあります。インプラントにもメリットもあればデメリットもあります。そのあたりについては丁寧な説明と時間をかけるようにしています。

 

歯を失ったからブリッジにする、入れ歯、それともインプラントという事ではなく、歯を失った原因を分析し、数パターンの治療法の説明とその方にふさわしいと思われる治療法を複数提案することを信条としています。

歯を失って気になることがある方は、お気軽にご相談ください。

大口 弘先生

大口式インプラント法開発者で大口弘歯科クリニックの院長大口弘です。 インプラント施術者として、30年あまりの経験から、大口式インプラント法を開発。手術での事故を起こしてしまった先生からの相談をされることも多くなっています。 現在、大口式インプラント法の普及に努め、インプラントでの事故の防止を支援しています。

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