インプラントジャーナルに論文投稿|インプラントなら岐阜の大口弘歯科クリニックへ

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歯科最前線情報ブログ

インプラントジャーナルに論文投稿

歯科医が情報を得る方法には学会や研修会に参加する、学術論文や歯科情報誌を読むなどして新しい技術の習得や検証データなどの確認をします。特に臨床に取入れている、すなわち患者さんに施している治療については注意して情報を集めるようにしています。

インプラント治療での情報誌のひとつにインプラントジャーナル(ゼニス出版)がありますが、「大口式(OAM)インプラント法における長期経過症例報告とインプラントのパラダイムシフトから13年の精査と検証」と題して、論文を投稿させていただきました。少し専門的なお話も含まれますが、要約してブログに掲載させていただきますのでお付き合いください。

 

 

 

インプラントジャーナルとは

ゼニス出版から発行されているインプラント専門の情報誌です。年に4回発行されインプラントに関する新しい術式や材料、海外情報などを知ることができ今回が76号目のすでに20年近くの歴史があるジャーナルとなりました。私も初刊から購読しており治療の参考にしています。前回は骨を削らない新しいインプラント治療の概念として取りあげていただきました。歯科に限らず新しい概念は物珍しさから取り上げられることも多々あるのですが、それが普遍化することが大切であり、学会や研修会を通じて発表を続けていました。今回、それらの検証データをまとめてインプラントジャーナル誌にふたたび取り上げていただけたことに感謝いたします。

 

論文内容

 

 

開発器具と術式の変遷」編

大口式(OAM)インプラントは骨を削らずにインプラントを植立する手術の方法です。そのために必要な器具を考案し開発していますが、器具と術式はリンクしています。難しい症例にどのような術式で対応するかを考えてそのための器具を考える、そんな繰り返しを変遷としてまとめてみました。まとめているとまたもっと良い方法や器具のアイディアが浮かびましたので変遷はまだまだ続くことになりそうです。

 

 

「大口式(OAM)インプラント法における起始点の位置とは」編

起始点とは最初にあける穴のことです。ドリルで骨を削る方法の場合には骨がある部分に穴を開けることになるので最初にあける穴もインプラントを植える位置の真ん中です。大口式(OAM)インプラント法の場合は自分の骨を骨がない位置まで拡げる方法です。そのため、骨に関係なく理想的なインプラントの植立位置を決めてその位置の口蓋(舌)側に起始点を設定します。一般の方には分かりにくいのでインプラントジャーナルさんが作成してくれたイラストを拝借して掲載いたします。

 

 

「難症例に対応するためのボーンスリッターⅡ」編

骨幅が1ミリという超々難症例の方が来院された時に考案した器具の紹介と術式の解説をいたしました。

 

 

「大口式(OAM)インプラントが骨増生において有利な理由」編

骨幅が1ミリという症例では骨を拡げるだけでは骨のボリュームが足らない時もあります。このような場合には骨補填材を使用しますが動物由来は使わない、使うのであれば化合物のみというこだわりを持っています。動物由来とは牛の骨などから生成される骨補填材です。化合物とはリン酸カルシウムやセラミックなどから生成される骨補填材です。特に軽石のような多孔質な製品を使用します。理由は軽石のような隙間の部分に自分の骨の成分が入り込みそれが骨に置き換わりやすいと考えられているからです。自分の骨を削らない、温存する大口式(OAM)インプラント法には理にかなった骨補填材です。

 

 

「長期経過症例の検証」編

狭窄骨、抜歯後即時埋入など6症例について包み隠さずCTやレントゲン画像を用いて解説させていただきました。

 

 

 

論文のまとめとして私のインプラント治療に対する思いを掲載させていただきましたので一部抜粋してご紹介させていただきます。

「難症例であっても患者が強くインプラントを希望した場合には、できる限り長期にわたりインプラントのメリットを享受していただきたいと考えている。そのために新たな術式、手技、器具の開発を継続していきたい。」

 

我々歯科医師の理想としてはインプラントにならないように予防やメンテナンスをしていただきたいのですが、残念ながら歯が抜けてしまった時には治療が必要になります。その時に患者さんがインプラントを希望されるのであればどんなに難しい症例でもお応えできるように準備を怠らないようにしたいですね。

大口 弘先生

大口式インプラント法開発者で大口弘歯科クリニックの院長大口弘です。 インプラント施術者として、30年あまりの経験から、大口式インプラント法を開発。手術での事故を起こしてしまった先生からの相談をされることも多くなっています。 現在、大口式インプラント法の普及に努め、インプラントでの事故の防止を支援しています。

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