こんにちは!
インプラントを埋入する際にドリルであれ大口式であれ、窩の形成、穴を作る必要があります。
この穴を作る際に必要な情報が骨の高さと幅、そして骨の硬さです。今回は骨の硬さについてお話します。
骨は部位によったり、環境によって硬さが違います。骨の密度や骨質の分類がされており、D1~D4まで分けられています。D1は一番硬い骨質で大理石と揶揄されています。一方D4は発泡スチロールほどの硬さといわれています。
そこで、インプラントを埋入する場合、どういった骨質が適しているでしょうか?
理想的な骨質はD2やD3のやや硬い骨質が理想とされています。
ドリル式でインプラントを埋入する際、ドリルで削る必要があります。この時、骨とドリルで摩擦熱が生じるため、骨は火傷してしまいます。このとき骨の硬さが柔らかければ摩擦も少なく済みますが固定が十分に確保できません。逆に骨質が硬いD1の場合、摩擦が多いため骨は火傷し埋入後数日すると痛みを伴うことにもなってしまいます。
しかし大口式の場合、ドリルのように高回転しないため摩擦熱は生じません。そのため骨質が硬い場合でも骨が火傷することなくインプラントを埋入することが可能です。また骨質が柔らかいD4の場合でも、骨を押し広げて固める術式ですので術後には骨質も硬く、インプラントに食いつくのでしっかりと固定することができます。
毎日、午前10時に更新しています。インプラントの疑問や矯正に関する悩み、他にも多くの動画を投稿していますので、ぜひご覧ください!