治療方針・クレド
1.まずは不安を取り除き、リラックスして診療を受けていただく
治療に来られる患者様の多くは、不安や、治療の恐怖などを感じているでしょう。
当院では、お互いにコミュニケーションを取り合い、患者様と意思疎通を図り、リラックスして治療に専念していただけるよう環境作りをしています。
緊張されて治療をすると大変危険ですので、患者様にはリラックスしていただいて、私達を信頼していただけましたら、治療を始めさせていただきます。
2.徹底したカウンセリング
当院では、「グランドカウンセリング」「プレゼンカウンセリング」「セレクトカウンセリング」「レビューカウンセリング」という4つの柱でカウンセリングを行っています。
例えば、レビューカウンセリングというのは、前に説明を聞いたけれど、1回だけでは分からないので、もう1回どういうことをするのかなどの説明を聞くということです。
治療の途中経過も丁寧に説明することを心がけています。
3.言葉ひとつひとつに責任を持つ
インプラントの手術などの大きな治療では、手術が近づくにつれ患者様は緊張していきます。
前日の夜に、緊張で眠れなかったなどのことが無いようにスタッフ全員でリラックスできる声掛けを心がけています。
手術が終わって笑顔で帰っていただく。大事なことだと思っています。
基礎部分に手を抜かないこと
当院では、基本は自費診療を行っております。
日本では、保険診療が当然のように認識されていますが、本当に将来のことまで考えた歯科治療を行うには、今の保険制度では難しい状況です。
そのため、当院ではこだわりと信念をもって自費による診療を行っております。
私たち歯科医は、カーペンター(大工)と似ているところがあると考えています。
建築物と同様で、基礎的な部分に手を抜いていけないと思っています。当然の事のように思いますが、保険診療だけでは難しい部分でもあります。
自費診療にもいろいろありますが、根管治療などは保険で、かぶせものは自費でという歯科医院が多いですが、当院は違います。
当院では逆に、基礎のところに費用をかけ、上に被せるものは良いものを使用してもなるべく安くなるようにしています。
他院と大きく異なることを患者様にもご理解いただければ幸いです。
実費診療か保険診療か決めるのは診療の質と内容
保険制度での歯科治療は見直すべきだと私は考えています。
現在では、自費治療はいろいろな方面から風当りが強いのが現状です。
しかし、現在の保険制度による治療は、患者様にとっても好ましいことだとは思えません。
本来、自費治療か保険治療かを決めるのは、材料の差によってではなく、診療の質と内容で自費か保険かを決めなければいけないと考えています。先生個人の技量だけでなく、病院そのものの技量の差で変えるべきだと考えます。
「あなたが存在しているということが、あなたが幸せになれることなので、もしあなたが存在しなければ、あなたは幸せにも不幸にもなれないのだから、まず、あなたが存在する以上は健康でなければいけない」と患者様によくお話しします。
一番重要なのは患者様の健康です。
健康ではなかったら、どんなにお金があっても、名誉や地位があっても何もなりません。
だから、もっと患者様にはその辺りを見てほしいと思います。
いくらブランド商品を買っても、それは一瞬の幸せにしか過ぎません。
一瞬の幸せよりもずっと長い幸せを得るためには、やはり健康であることが大事であり、それを私達は提供できます。
それに反することをやってはいけない。いつも真剣勝負で治療を行っています。
当院では、月に一回必ず清掃専門のプロによって約300ものチェック項目に基づき、評価をしていただいております。
インプラント手術なども行っておりますので、常に院内を清潔な状態に保つよう取り組んでおります。
治療には、アフターケア・メンテナンスが重要です。
矯正治療のメンテナンスにも力を入れております。
超音波の振動で歯の表面に層になっている汚れ(バイオフィルム)を分解して取り除きます。また、ばい菌を停滞しにくくする作用があります。
当院では、ソニック・クリーニングを定期的に行うことを患者様におすすめしています。
ソニック・クリーニングとは
超音波の振動で歯の表面に層になっている汚れ(バイオフィルム)を分解して取り除きます。また、ばい菌を停滞しにくくする作用があります。
右の図をご覧ください。50歳~はメンテナンスを受けていない患者様と受けている患者様で大きな差が出ています。
他院で治療中の患者様でも、お気軽にクリーニング・メンテナンスにお越しください。
新庄文明、鈴木尚、池田雅彦:「成人、高齢者に対する歯科臨床における歯周病予防指導のこうかについての研究―――喪失リスクに与える影響」「老年歯科医学3」15-19、1989より改変引用
当院では患者さんに安心して治療を受けていただくため、初診時のお写真、治療計画書等を「治療のしるべ」としてお渡ししております。
初診時のお写真で現在の口腔状態を客観的に把握していただくためにお作りしています。
治療とともに美しく機能的に回復した状態と比較していただくと、治療途中での励みにもなります。
変化がわかるように治療の途中にもお写真をお渡ししております。
当院ではゴールの見えない治療は一切いたしません。
すぐにでも治療を開始したいお気持ちは分かりますが、十分な情報収集と計画が必要なことをご理解ください。
歯科治療はひとつひとつの工程を丁寧に組み立てていくマイホーム建設によく似ています。
一生の買い物になるかもしれない夢のマイホームを焦って購入すると、後悔することになるかもしれません。
後悔や悔いの残る治療はできません。
日本では歯科医院に対してトラウマのあるお子さんが多いです。
日本では、歯科医院に対してトラウマを持っているお子さんが多いです。
悪いことをすると「歯医者に連れて行くよ」というのが、お母さんの常套手段だったりすることもあるくらいでしょう。
なぜそうなってしまったかと考えてみると、歯医者の行くと必ずというほど、「虫歯がありますね。削って詰めましょう」という治療をします。ドリル音や、痛み、恐怖心によってトラウマになってしまうのです。
当院では、お子さんが治療にいらっしゃった際、まず回りの機械・器具に慣れてもらうために、「これは水鉄砲だよ」とか「これは飛行機だよ」と話しかけます。
器具などに親しんでいただきながら、何度かご来院いただきます。
お子さんの心理を読みながら慣れ親しんでいただき、こちらに対する信頼を得てから治療をいたします。
絶対にお子さんは泣かせてはいけないと考えています。
治療中に泣いてしまうと、一種のトラウマになってしまい、せっかくの大事な歯の治療を怠り、歯の健康を敬遠するようになる可能性があるからです。
ただ、この方法は日本の保険制度では非常に難しいでしょう。とても良くない部分だと考えます。