予防歯科について
治療が終わった後の予防が大事
予防をしっかり行っている歯科医院で予防をずっと続けている人と、予防せずに治療したらそれで終了してしまう人では、5年、10年後の喪歯数(歯のなくなる数)が違います。
予防している人は、ほとんど本数を保っていますが、予防していない人は10年ぐらいで数本の歯がなくなってしまっているという統計が出ています。
健康保険制度下の定期健診
現在の健康保険制度下では、歯科の定期健診は認められていません。
ただし、前回治療完了時から4ケ月以上経過している場合は、決められた検査後の歯石除去等は保険適用となります。
歯周病がかなり進行している人は、保険治療終了後も保険の範囲内での治療は受けることが可能です。
小さな虫歯は削らず、再石灰化という方法で自然治癒を促進することができます。
やや大きな虫歯の場合でもインレーで可能か、クラウンになるかでは、歯を削る量も神経が残せるかも違い、差が大きいです。
お口の健康は、虫歯などを早期発見することで、治療費を抑え、治療期間を短縮でき、治療成果もかなり変わってきます。
レーザー治療について
当院では歯科医院としては日本で初めて"FOX"を導入し、最先端の治療を行ってまいりました。
FOXの半導体レーザーは、細かく構造が複雑な歯を、針の先ぐらいの非常に低エネルギーの細いレーザー光で、細かい部分の治療まで可能です。
治療だけではなく、予防にも使用することができるため、当院では多用しております。
当院では、歯を削る治療が苦手な方にはレーザー治療のみを行うことも可能です。
カウンセリングにて、ご相談くださいませ。
PMCT
普段、歯磨きをしていてもブラシが届かず、取り除くことのできない汚れがあります。
その汚れが蓄積すると、バイオフィルム(細菌の塊であるプラークの強固な集合体)になり、歯のエナメル質を溶かし虫歯を発生させたり、歯周病になってしまいます。
プロによるクリーニングを
プロによる歯のクリーニングを行いましょう。
歯科衛生士がプロの器具を使用して、歯磨きケアでは取り除くことのできない頑固な歯の汚れを取り除きます。
歯の汚れを取り除くだけでなく、虫歯、歯周病を防ぎます。
効果
口臭予防・歯周病予防・歯肉炎予防・虫歯予防・歯質向上・きれいな歯
歯科予防というのは、治療前からの予防と、治療が終わってからのメンテナンスとしての予防があります。
治療が終わったら終わりではなく、美容院や床屋にいったり、毎日お風呂に入るのと同じで、日々のメンテナンスが必要なものです。
補綴物と歯のつなぎ目から虫歯になったり、根管治療が不十分で再発したりする可能性があります。それらの早期発見のためにも、歯科予防を行うことは大切です。
続けられない方も多くいらっしゃいますが、歯を少しでも多く残したいと考えるのであれば、メンテナンスをお勧めします。
本来、歯科というのは、予防を行うだけで良い職種なのではないかと私は思います。
治療のみをしている段階では、本当の歯科医療ではないと私は思っています。
本来だったら、100人来たら、100人とも予防をやっている、そういう歯科医院でないといけないと思います。
患者様全員が、歯のメンテナンスを行い、虫歯にならない世の中にする。それが私の最終的な目標です。
多くの患者様に予防を続けていただくために
私たち、歯科医の仕事は、マイナスをゼロにすること。
医療というのは、元に戻すということです。買い物をした時のような満たされた気持ちにななりづらいでしょう。
予防するというのは、維持することなので、達成感などの幸福感を味わうのは難しいです。
よほどうまくやらなくては続けることができないでしょう。
そこは私たちの努力不足なところもあります。
今よりも、1段も2段も3段も上のサービスを提供できなければ、私たちの考える予防歯科に患者様がついてくることはできないでしょう。
だからこそ私達は患者様にとってより良いサービスを提供できなければならないと思います。