教育制度
歯科治療以外の知識も必要
例えば、予防歯科は、歯科衛生士・スタッフ・助手が主に行いますが、この場合予防歯科の知識さえされば大丈夫だと考えるでしょう。
しかし、私たち歯科医療従事者は、患者様と直接やりとりを行う立場にあります。患者様の満足度につなげるには、サービス業を勉強する必要があるではないでしょうか。虫歯の治療・予防歯科に関しては何度か通院していただく必要があり、この歯医者にならまた行っても良いと考えていただかなくてはいけません。
そのためには、私たち歯科医療従事者が努力をし、患者様の心を動かせるようなサービスを行わなくてはいけないと考えています。
大口弘の人材教育・育成に関するこだわり
ほめて、注意して、ほめる。
ミーティングや会議などで、スタッフ教育をする際は、患者様に接するのと同じように、リラックスしてもらえるよう軽く冗談を交えながら、笑顔で一生懸命スタッフと和気あいあいとできるようにします。
ただし、やはり患者様を裏切ってはいけませんので、本当に患者様に接するときは、表面上はリラックスしていても、実際は自分の心の中はシビアにならなければいけないということスタッフに伝えています。
教育の際には、サンドイッチ法を行っています。
良いところは「いいね、君はこれがいいね」と伝え、「ちょっとこれがあったので、これを気をつけようね。でも、君だったらちゃんと実行できるよ」と伝えます。ほめて、注意して、ほめる。このサンドイッチで行っています。
注意するだけではなく、しっかり良いところを伝えることで、受け入れてもらいやすくしています。
1.一番早く成長するために ―ビジュアルで教育する―
一番メインのスタッフ教育法は、ビジュアルで教えることです。
本や、文字で教えたりするよりも、ビジュアルで見せて教えるのが一番早く育成できると考えています。
本来は数年かかる教育ですが、ちょっとした素質がある方であれば、3か月で10年くらい働いたぐらいのスタッフ相応の技術まで持って行く、そんなカリキュラムをつくっています。
2.現場を知る、見て体験する
実際の臨床の中をビデオ撮影して、教材にしています。(※患者様のお顔がわからない加工をしています。)
必要な、全治療の項目においての内容が全てコンピュータの中に入っていますので、会議、ミーティング、お昼休みなどでみて勉強しています。
何度も繰り返し見ることで、体験したのと同じように思えるところまで持って行きます。
3.患者様は練習台ではない
患者様に接する以上は、全て真剣勝負でなくはいけません。真剣勝負ができる技術を身に着けて初めて、助手、衛生指導ができるようになります。
一度体験するために、患者様を練習台にすることは絶対にしてはいけないと教育しています。